新しい機器の紹介
TGメーターによるフィブリノゲン測定法の検討
一瀬 博
1
,
岩 美奈子
1
,
藤田 宣士
1
,
糸賀 敬
1
1長崎大病院検査部
pp.761-765
発行日 1975年7月15日
Published Date 1975/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909039
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
緒言
近年,D.I.C.を初めとして,悪性腫瘍あるいは動脈硬化性疾患などにおいても凝固,線溶動態の重要性が指摘されており,その接点であるFibrinogen (以下,Fbgと略す)の測定法も迅速,簡便かつ正確であることが要求されている.しかしながら,Fbg測定法として一般に行われているTyrosine法(以下,T法と略す)は手技が複雑で,測定に長時間を要し,ルーチンに行う検査法としては問題点があった.
今回,著者らは散乱光を利用したTGメーターによるFbg測定(以下,TG法と略す)を行い,本法がルーチンの検査法として採用しうるか否かについて検討を加えた.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.