霞が関だより・29
診療報酬の改定と臨床検査の今後の方向
M K
pp.1324
発行日 1974年11月15日
Published Date 1974/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908760
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最近の医療の中で各種の臨床検査が占める割合が急速に増加しており,医療機関1施設あたりの検査件数は以前に比べると飛躍的に増加してきている.この現実に対してこれまでの健康保険の医療費体系における検査料は必ずしも十分なものではなく,臨床検査技師会や衛生検査技師会を初め各方面から検査料を引き上げてほしいという要望が出されていた.ところが今回1974年10月1日に行われた健康保険の診療報酬点数の改正では特に技術料の引き上げに重点がおかれており,平均して全体では16%の診療報酬点数の引き上げが行われたのに対して検査,麻酔,手術の3つの医療報酬点数は平均40%の引き上げが行われた.この中で臨床検査に関係の深いおもなものをあげると,次に述べるように新設されたものや2倍あるいは3倍に引き上げられた特殊な検査がある.
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