特集 医療費改定の分析と批判
医療費改定の意義と方向
前田 信雄
1
1国立公衆衛生院衛生行政学部
pp.469-471
発行日 1978年6月1日
Published Date 1978/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206559
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昭和53年2月の医療費改定が今後の医療にどういう影響を及ぼすかについて書いてほしい,というのが編集部からの要望である.一種の予測が入るトピックである.また,割合多方面のことに及びかねないテーマである.限られたページ数なので,問題をしぼることにしたい.
医療費は,医療行為にたいする支払いのことである.つまり,使われた費用なり労働力なりへの対価のことだが,究極的には,「必要で」「質の保証された」良い医療の普及や実現を日指すものである.単に金銭的支払額の多い少ない,という商行為や生産活動と違うものをもっている.
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