特集 2008年度診療報酬改定は現場にどのような影響をもたらすか―これからの医療のあり方を見据えて
インタビュー●2008年度診療報酬改定のねらいと今後の方向性
柴田 秀子
1
,
齋藤 訓子
2
1厚生労働省保険局医療課
2日本看護協会政策企画部
pp.444-451
発行日 2008年6月10日
Published Date 2008/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101215
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緊急課題――小児科・産科医療と看護の評価
齋藤 本日は厚生労働省のお立場から,今回の診療報酬改定のねらいや現場への期待についてうかがいたいと思います。まずは今改定の特徴を挙げていただけますか。
柴田 今回は医科診療報酬の本体が+0.38と,若干のプラス改定になっています。このプラス改定分約1000億円強がすべて病院勤務医の負担軽減に投入されます。かつ診療所からも400億余りを移行し,総額で1500億円ほどが病院勤務医の支援にまわったことが,大きな特徴だと思います。「緊急課題」というかたちで,産科や小児科の重点評価をはじめとして,病院勤務医の支援が行なわれています(表1)。
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