技術解説
ブルセラの細菌学
伊佐山 康郎
1
1農林省家畜衛生試験場北海道支場第3研究室
pp.1063-1068
発行日 1974年10月15日
Published Date 1974/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908688
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ブルセラ属菌は0.6〜1.5×0.5〜0.7μ程度のほぼ球状に近い小杆菌で,グラム陰性,鞭毛および芽胞を欠き,ブルセラ症(波状熱)の原因菌であって,本症は地域によりマルタ熱,地中海沿岸熱,またバング病とも呼ばれる人畜共通の感染症である.また新しいブルセラ菌種が本属に加えられ,わが国でも動物での感染の報告があり,人体感染が問題となっているので,これらの点にも一部対応できるように要点を述べることとする.
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