特別寄稿
日本臨床病理学会総会のあゆみ—第20回総会を終えて
斎藤 正行
1,2
1第20回日本臨床病理学会
2北里大・臨床病理
pp.534-536
発行日 1974年5月15日
Published Date 1974/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908539
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初日の午前11時に,用意されてあった1,500人分のプログラム,カバンが出つくすといううれしい悲鳴のもとにスタートした第20回日本臨床病理学会総会(48.11.23〜25)は,幸運にも晴天にめぐまれ,2,021名の参加登録を記録し,一般演題の6会場はもちろんのこと,シンポジウム,特別講演の体育館も1,000個のいすでは足りない場面がしばしば展開し,とにかく大成功裡に3日間の全日程を終了した.今回は20回記念ということで国際臨床病理学会会長のDr.Peter I.A.Hendryをご招待し"Patient's Day to Day Test Results and lnter-Laboratory Standardization"という有益なお話をうかがったほかに,緒方富雄先生に"臨床病理学—その過去と将来"という記念講演を,当学会長に"臨床細菌学の将来"という教育講演をお願いした.シンポジウムは日ごろあまりなじみのない新しい分野を勉強する意味で,会員外のその道の権威の方々に多々お願いし"リンパ球細胞の形態と機能に関する新知見","神経・筋疾患の形態と機能"という2つをとりあげた.また,私たちにとって日常の大きな問題である"検査成績を攪乱する生体因子とその対策"を大シンポジウムとして,3日間にわたり会員間で思う存分論じあってもらった.
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