学会印象記
第2回日本新生児学会総会
菅井 正朝
1
Masatomo Sugai
1
1大森赤十字病院産婦人科
pp.750-751
発行日 1966年9月10日
Published Date 1966/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203559
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7月16,17両日にわたり,仙台で開かれた「新生児学会総会」は,予想以上の盛会であつた。出席予定者は約600名と聞いていたが,当日には約1,200名となり,さすがの大ホールもほとんどうずまるばかりで,冷房のよくきいた会場では,144の一般演題,2つの特別講演,パネルデイスカッションに,熱のこもった発表や討論が行なわれ,時間のたりないのがおしまれた。
昭和36年夏,箱根で数十名が集まつて開いた日産婦新生児委員会以来,新生児研究会への発展,そして昨年は待望の産婦人科と小児科の合同による新生児学会の成立と第1回総会,さらに本年の第2回総会と,わずか6年の間にすばらしい発展をとげたものである。この間における,九嶋委員長(東北大・産婦)と内助の働きをされた安達講師(東北大・産婦)の努力は,新生児学会生みの親としてその功績を高く評価されてよいと思う。この学会は,まさに生長速度のはやい新生児そのもののように発展を続けている。以下,私が産婦人科臨床医として見た,学会での印象を述べてみたいと思う。
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