研究
肝疾患とその他の疾患の患者血清の免疫電気泳動像の差異
矢後 文子
1
,
松橋 直
1
,
瀬戸 幸子
2
,
佐藤 蓉子
2
,
及川 るみ子
2
,
中野 和子
2
,
白井 美江子
2
1東大医科学研究所アレルギー学研究部
2虎の門病院中央検査部血清検査室
pp.301-303
発行日 1974年3月15日
Published Date 1974/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908469
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はじめに
免疫グロブリンを除く他のグロブリンの大部分を合成している肝臓に障害があれば,当然,血清タンパク分画くに変化が認められることが予想され,セルローズ・アセテート法などでの観察から,血清アルブミン分画濃度の減少と,γ-グロブリン領域の増加が指摘されている1).著者らは,肝障害患者について,免疫電気泳動法により推定できる代表的血清成分の増減を定性的に調べ,対照群として骨髄腫を除くその他の疾患と比較検討したので次に報告する.
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