研究
血液細胞LDH染色法の改良
鈴木 昭
1
,
藤崎 茂己
1
,
寺川 美紀
2
,
樽谷 賀津子
2
,
松山 千代
2
1関西医療検査大学校
2関西労災病院中央検査部
pp.1510-1513
発行日 1973年11月15日
Published Date 1973/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908334
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はじめに
解糖系の酵素であるLDHは乳酸とピルビン酸との間の反応を触媒するNAD依存性の脱水素酵素であり,生物体のほとんどすべての細胞に分布し,細胞質内に可溶性に存在するといわれている.LDH染色に当たっては細胞質内酵素の消失,酵素の拡散など人工的変化を生じやすく慎重な操作が要求される.
現在,血液細胞LDH染色法としては,2,3の文献1,2)が知られている.それらの染色によると各種血液細胞のLDH陽性顆粒(以下顆粒と略す)は比較的に少なく,特にリンパ球および単球の酵素局在は不明瞭である.
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