新しいキットの紹介
HBDH-UVテストによる血清α-ハイドロオキシ酪酸脱水素酵素活性の測定
金谷 正子
1
,
浜田 恵美子
1
,
芦田 康博
1
,
児島 淳之介
1
1大阪府立成人病センター臨床酵素検査室
pp.1514-1517
発行日 1973年11月15日
Published Date 1973/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908335
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はじめに
血清乳酸脱水素酵素(LDH)活性の測定は,心筋硬塞,肝疾患,悪性腫瘍など種々の疾患の診断に用いられているが,さらに臓器特異性を高める必要があり,電気泳動法その他によるアイソザイムの解析が行なわれている.
一方,血清α-ハイドロオキシ酪酸脱水素酵素(HBDH)は種々の疾患で増加するが,GOT,LDHなどよりも心筋硬塞に対する特異性が高く,めんどうなLDHアイソザイムに替わって用いられ,肝疾患との鑑別には血清HBDH/LDH比の測定が有用と考えられている1,2).また異常値を示す持続期間が長いので,予後の判定にも役だつ.
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