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資料
老人斑染色法としてのBodian法の改良について
A Modified Bodian Stain for Senile Plaques
羽賀 千恵
1
,
近藤 ひろみ
1
,
鬼頭 つやこ
1
,
松下 正明
2
Chie HAGA
1
,
Hiromi KONDOU
1
,
Tuyako KITOU
1
,
Masaaki MATUSITA
2
1東京都精神医学総合研究所神経病理研究室
2横浜市立大学医学部精神医学教室
1Dept. of Neuropathology, Psychiatric Research Institute of Tokyo
2Dept. of Psychiatry, Yokohama City Univ. School of Medicine, Yokohama.
pp.897-901
発行日 1987年8月15日
Published Date 1987/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913391
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はじめに
神経線維や神経原線維を染めるBodian法1〜4)は,神経病理学における鍍銀法として広く用いられ,精神神経疾患の病理診断に欠かせない染色法の一つである.
一方,Alzheimer病や老年痴呆における主な所見の一つである老人斑は,アミロイドの周辺に変性した神経細胞の突起,軸索,グリア突起などが集まって生じてくる構造物であり,嗜銀性を有しており,Bodian法によっても染め出しうると考えられている.しかし,同じく主要な所見の一つである神経原線維変化は,Bodian法によってきわめて鮮明に染め出されるものの,老人斑の染色性に関しては実際は不十分であることが多い.
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