検査ノート
視覚誘発電位(VEP)記録の検討
江部 充
1
,
遠藤 和彦
1
,
石山 陽事
1
,
本間 伊佐子
1
1虎の門病院臨床生理検査部
pp.422-423
発行日 1973年4月15日
Published Date 1973/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908051
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視覚誘発電位(Visual Evoked Potential;VEP)についてはまだ生理学的意味のわからない点も多々残されているが,臨床へのアプローチが多くの研究者によってなされ,すでに日常の検査に移行しようとしている1,2).
ヒトのVEPを記録する場合,加算法が一般に行なわれており,それにはコンピューターが用いられている.VEPの波形はいろいろな記録条件によって変化を示すので,日常検査として記録を行なう場合にはその点の考慮がたいせつである.刺激光を頻回に一定間隔で与えてゆくと,いわゆる‘慣れ’の現象によって波形が変わってゆくので3),一般には閉眼状態で不規則に刺激を与える方法が行なわれている.
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