研究
自動血球計数器による血小板算定法の検討
榊 尚男
1
,
飛田 正子
1
,
松田 百合子
1
,
小林 詳子
1
,
柴田 昭
1,2
1秋田大病院中検
2秋田大第1内科
pp.314-318
発行日 1973年3月15日
Published Date 1973/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908020
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はじめに
血小板の自動計数法は1960年Fossらにより初めて報告され,以来わずか10余年の間に急速な進歩をとげた.わが国においても,近年自動計数器の開発,国産化が行なわれ広く普及しつつある.現在本邦で用いられている機種には,アメリカ,Coulter社製Coulter counterModel B, Model FN,東亜医用電子社製Toa Microcell counter II型血小板ユニット,アメリカ,Techni-con社製Auto Analyzerなどがある.
最近われわれはCoulter counter Model FNを導入し,血小板数の測定を行なっているが,今回,ToaMicro cell counter血小板ユニットPA−701を同時に使用する機会を得たので,両者を比較しながら,おのおのによる測定方法の吟味,再現性,経時変化,希釈液の違いによる変化,温度による変化,累積粒度分布などの基礎的検討を行ない,さらにこれと従来実施していた間接法および直接法との比較を行なった.
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