座談会
自動血球計数器の検討
天木 一太
1
,
小沢 七兵衛
2
,
山口 潜
3
,
一戸 弘邦
4
,
T.J. Buttler
5
,
W.B. Price
6
,
鈴木 栄一
7
,
小林 佑吉
8
,
樫田 良精
9
1日大
2島津製作所
3東大病院中央診療部
4アメリカンコマーシャル株式会社
5米立川空軍病院組織病理部
6米立川空軍病院臨床検査部
7朝日通商機械課
8日本原子力研究所保健物理部
9東大病院中央診療部
pp.88-97
発行日 1961年2月15日
Published Date 1961/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905795
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司会最近中央検査室が各病院にできるに従い,血球の計算が中央検査室にだんだん取り入れられるようになりますと,個々のドクターが1人の患者の赤血球数を勘定しているうちは,比較的問題にならなかつたことが,多数の患者の赤血球数を,中央に集め,一括して勘定するとなると,従来の手工業的,小規模なやり方でやるのとは違い,流れ作業,大量生産方式の計算方法が必要になつてくるわけです。それで従来いろいうな器械が工夫され,試作されておりましたが,現在使われている血球計算器としましては,これからいろいろ討論いたします3種類がまず代表としてあげられます。東大でもすでに中央検査室の開設当初に,ドイツのヘリゲのヘモスコープを買いましたが,ノーマルの場合には数が合うけれども,病的の場合にはうまくいかない。要するに自動血球計算器はエレクトロニクスのいろいろな装置が発達するに従い,だんだん進歩すると思います。
それでは天木先生から……
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