技術解説
Van Slyke検圧装置—測定操作の留意点とそのコツ
松本 佶也
1
1東大病院中検心臓生理室
pp.147-157
発行日 1973年2月15日
Published Date 1973/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907979
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血液ガスの測定法ではVan Slyke (バンスライク)検圧装置による方法が,標準法とされている.最近ではAstrup type,ILメーターなどの電極法1,2が普及しているが,本法はそれらの方法との比較と較正に,いまだ重要な位置を占めている.
従来から本法での測定はむずかしく,熟練を要するといわれている.装置の操作に慣れた者も,測定中に慎重細心な測定技術と精神的緊張を維持しなければ,正確な結果と再現性は得られない.したがって較正用の試測値でも,極言すれば,確かな習熟した者の測定値でなければ,評価に値しない.
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