Senior Course 生理
計測用体表電極(7)—生体電気現象のDC記録と電極
深井 俊博
1
1日本光電工業KK開発部
pp.1168
発行日 1972年10月15日
Published Date 1972/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907799
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はじめに
今回は今までに述べられた心電や脳波などにくらべてずっと緩慢な生体電気現象,たとえば皮膚電気反射(GSR),直流ニスタモグラフ(DC-ENG)における電極の諸問題について概説する.GSRは精神電流現象で,汗腺の興奮にもとづく活動電位をみるものである.測定法としては通電法と電位法の2種類がある.
通電法では2つの電極を手掌と他の身体部位につけて数10μAの電流を流しておいて,暗算をさせたり,連想をさせたり,外から刺激を与えたり,本人自ら興奮したりすると電流値の増加が生じる.これは見かけ上抵抗が変化したことになるので皮膚抵抗反射(Skin Resistance Reflex;SRR)ともいわれる.
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