検査機器のメカニズム・10
自動生化学分析装置
瓜谷 富三
1
1東芝KK医用機器事業部
pp.1158-1159
発行日 1972年10月15日
Published Date 1972/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907792
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1.自動生化学分析装置
この装置は臨床検査自動化の花形で,本誌でもたびたび紹介されているので,前書きを要しないであろう.この種の装置は分析操作の違いから,フローシステムとバッチシステムに分かれる.前者はチューブに順次試料,希釈液,試薬を混合して流し,透析,加熱などの操作を加えて発色させ,比色計で分析結果を出す.一方バッチシステムは,用手法と同じく試験管の中で反応させる方式で,その過程を自動化したものである.フローシステムはテクニコン社の特許で有名な,すぐれた方式である.一方バッチシステムも,用手法との相関,融通性などの点で特徴をもっている.
ここではフローシステムを中心にそのメカニズムを述べる.
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