基礎講座
生化学自動分析装置の反応タイムコースを使いこなす
藤本 一満
1
1倉敷芸術科学大学 生命科学部生命医科学科
キーワード:
IgM
,
Paraproteins
,
検体取り扱い法
,
光度計測法
,
指示薬と試薬
,
自動分析
,
スペクトル分析(分光法)
,
臨床化学検査
Keyword:
Autoanalysis
,
Photometry
,
Paraproteins
,
Immunoglobulin M
,
Indicators and Reagents
,
Specimen Handling
,
Spectrum Analysis
,
Clinical Chemistry Tests
pp.56-63
発行日 2021年1月15日
Published Date 2021/1/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2021087112
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・生化学自動分析装置は、回転反応器と後分光方式の組み合わせにより、反応の最初から測定終了までの過程を複数の波長で連続的に測光することが可能となり、反応を可視化できる反応タイムコース機能を有した。・反応タイムコースは、1台の装置で多種の測定法を可能とし、さらに、反応の監視ができる特徴からリアルタイムの異常反応検出を可能とした。・反応タイムコースには、主波長吸光度、副波長吸光度、演算吸光度の3種があり、これらの吸光度から的確な吸光度を選ぶことで、効率良く異常反応を検出できる。・異常反応が発生する原因には、検体由来、試薬由来、装置由来、メンテナンス由来、環境由来など多くあり、検査担当者は反応タイムコースで原因を見抜く力をつける必要がある。
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