AI・ビッグデータ時代の臨床検査のための情報科学・1【新連載】
生化学自動分析装置による計算を理解するための数学
藤本 一満
1
1倉敷芸術科学大学生命科学部生命医科学科
キーワード:
試薬濃度の計算
,
Beerの法則による計算
,
終点分析法の計算
,
初速度分析法の計算
Keyword:
試薬濃度の計算
,
Beerの法則による計算
,
終点分析法の計算
,
初速度分析法の計算
pp.565-575
発行日 2023年5月15日
Published Date 2023/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203307
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Point
●測定試薬の成分濃度や酵素量を計算できると試薬調製が可能となる.さらに,測定試薬の吸光度や測定限界を予測でき,測定の理解に役立つ.
●分光光度分析法による物質の濃度はLambert-Beerの法則のBeerの法則に準じている.生化学自動分析装置ではセル長が一定なので,吸光度は物質の濃度に比例する.
●基質濃度の測定法は終点分析(エンドポイント)法である.生化学自動分析装置では,1波長法および2波長法による1ポイント法と2ポイント法によるエンドポイント法がある.
●酵素活性および一部の基質濃度の測定法は初速度分析(レート)法である.生化学自動分析装置ではモル吸光係数を用いる方法と,標準液を用いる方法がある.
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