Senior Course 血液
血小板抗体(2)—血小板補体結合試験
安永 幸二郎
1
1京大・第1内科
pp.1052
発行日 1972年9月15日
Published Date 1972/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907761
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補体結合試験の原理は,抗原物質(ここでは正常血小板)に抗体を含むと考えられる検体(ここでは患者血清)と補体を加えて反応させたのち(第1相),抗ヒツジ溶血素で感作したヒツジ赤血球浮遊液を加えてインキュベートして(第2相),溶血が起これぼ,第1相で補体が十分残っていたこと,つまり抗原抗体反応は起こらなかったと推測されるし,溶血が起こらなければ,第1相で補体は消費されたこと,つまり抗原抗体反応が起こったことを意味し,検体中には抗体が存在したものと推定するのである.
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