新しい機器の紹介
臨床用クロライドカウンターによる体液クロール定量法
片柳 典子
1
,
水野 映二
1
,
中島 徹
2
1東京・虎の門病院臨床生化学検査部
2平沼産業本社・工場
pp.537-540
発行日 1972年5月15日
Published Date 1972/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907623
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調節ツマミと電解フローセル・システムをクロライドカウンターに導入し,実用的な装置に改良した.本法が,特に従来のSchales-Schales法に比較してすぐれている点は,次のとおりである.
(1)試料の色調に関係なく測定可能である.
(2)用手法でよく起こる終末点の個人差が解決され,測定値が客観的である.
(3)アルカリ性尿,着色,混濁試料においても,本法では前処理なく正確な定量が可能である.
(4)精密度,正確度が向上し,試料の微量化とともに,フローセルの導入により能率化することができた.
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