霞が関だより・2
衛生検査所の登録制度
A.H.
pp.541
発行日 1972年5月15日
Published Date 1972/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907624
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衛生検査所とは,臨床検査センター,衛生検査センターなどとそれぞれ名称は異なるが,いわゆる臨床検査施設であって,開業医,学校,事業所などから委託を受けて検査を行なう施設である.
衛生検査所は昭和30年代の後半からしだいに全国的に増加してきたようである.これらの年次別の正確な数は必ずしも明らかでないが,医療需要の増加と医療従事者の不足に加えて,臨床検査技術の高度化,多様化が多くの開業医に臨床検査の相当部分を他に委託する傾向を生じさせ,これが衛生検査所数の増加となって表われてきたものと考えられる.これらの衛生検査所の設立の目的,態様はさまざまであり,検査技術や精度管理の面からみてもかなりの格差が見受けられ,現にその検査結果が十分でなかったため,医療事故を生じたケースもあったほどである.
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