カラーグラフ
ヒストプラスマ症
今井 三喜
1
1東京女医大・病理
pp.344-345
発行日 1972年4月15日
Published Date 1972/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907573
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ヒストプラスマ症は真菌の一種であるHistoplasma capsulatumの感染によって起こる疾患で,北米中東部に多く,わが国には本来ない疾患である.肺および所属リンパ節の初期変化群を作って治癒するものが多いが,肺に慢性浸潤や空洞を形成したり,皮膚・粘膜に潰瘍を作ったり,まれに致死的な全身感染症の形をとる.病原体はおもに細網内皮系の細胞内に見いだされる.写真は汎発性ヒストプラスマ症の剖検例から得たものである.
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