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特集 第28回日本臨床眼科学会講演集(その3)
第28回臨眼特別講演
眼のトキソプラスマ症
Ocular Toxoplasmosis
G.Richard O'Connor
1
1University of California, San Francisco
pp.489-495
発行日 1975年4月15日
Published Date 1975/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205279
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まえがき
かつては眼にToxoplasmosisが起こるのはまれなことと思われていましたが,今では網脈絡膜炎のありふれた原因と考えられています。実際眼の後極部の肉芽性炎症の30から50%がそうであると言われています1)2)。この病気の再発型は眼科医にとつては困つた病気で,トキソによく効くといわれている薬を使つているにもかかわらず,網膜の中心部がおかされて,毎年何千人もの人が失明しています。
この病気の成り立ちと,病原体であるToxoplasmagondiiに対する生体の防衛の仕方をよく理解していないと,治療に失敗します。それで本日に,眼の病巣の成り立ちと,眼が侵された時の治療と,2つのことに重点をおいてお話しします。
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