Senior Course 業務指導のポイント
検体搬入時の注意点
橋本 雅一
1
1東京医歯大・微生物
pp.337
発行日 1972年3月15日
Published Date 1972/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907572
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病原体の分離同定が的確に行なわれるかどうかを決定する第1の要因は,検体が正しい方法で採取されたかどうか,また適切な状態で検査室まで届けられたかどうか,ということである.すなわち,どのような検体を,どのような時期に,どのようにして採取したか,また検査開始までどのように検体を取り扱ったかによって,検査の結果が大きく左右される.したがって,臨床医と検査室の間で緊密な連絡を保つことが,まず大事な点である.このような注意のもとに検体が採取されたとして,病棟から検体が送られてくる際に,検査室としてどのような注意が必要かについて,気がついた点を,2,3述べてみたい.
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