特集 酵素検査法
細菌
抗酸菌の酵素化学的検査法
豊原 希一
1
1結核研究所アイソトープ研究科
pp.1345-1348
発行日 1971年12月1日
Published Date 1971/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907441
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はじめに
抗酸菌(Mycobacteria)の同定には現在,酵素化学的検査法の比重が高くなっている.これは抗酸菌の生化学の研究が発展し,多くの酵素反応を同定に応用できるようになったことと,抗酸菌の分類が非定型抗酸菌の命名や意義をめぐり混乱し,従来のBergey分類1)を再分類せざるをえない状態になっているからである.酵素検査法を活用するには抗酸菌の分類が,最近のどのようになっているか,一応頭にに入れておく必要があるので,それを表1に記しておく.なお新分類はまだ決定的なものではないので,ある程度私見がはいるがご了承願いたい.
臨床的に意義の少ない迅速発育菌を抗酸性雑菌と通称する.
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