特集 酵素検査法
生化学
ペプシン Pepsin
pp.1243
発行日 1971年12月1日
Published Date 1971/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907404
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いとぐち
胃粘膜の主細胞からペプシノーゲンが分泌され,傍細胞から分泌される塩酸により賦活を受けてペプシンとなり,タンパクのペプチド鎖に作用して芳香族残基に隣接するペプチド結合を加水分解して,タンパクの消化作用を遂行している.
血中にもなにがしかのペプシノーゲンもしくはペプシン様のタンパク分解活性が認められており,さらに尿中にも同様な活性が存在することが知られているが,疾病の診断上の意義は大きいとはいえないので,ペプシン活性の検査は臨床検査としては広く行なわれてはいない.
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