検査ファイル
〈項目〉ペプシンとペプシノーゲン
姫野 誠一
1
,
黒川 正典
2
1市立芦屋病院内科
2市立池田病院内科
pp.1216-1217
発行日 1990年8月1日
Published Date 1990/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900353
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はじめに
ペプシン(PP)は胃液中の胃酸存在下に蛋白分解活性が発揮される強力な消化酵素であるが,胃酸とともに消化性潰瘍発生における攻撃因子の一つとしても重要である.その前駆体であるペプシノーゲン(PG)は主に胃体部主細胞から胃内腔に分泌し,その約1%が血中に逸脱する.したがって,血中PGレベルは胃粘膜内合成量と密接に関連して胃分泌能や粘膜萎縮の程度を反映していると考えられている.
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