Derm.2025
研究のすゝめ
渡邉 美佳
1
1北海道大学病院皮膚科
pp.70
発行日 2025年4月10日
Published Date 2025/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002149730790050070
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- 文献概要
皮膚科医として,私は日々の診療で目に見える症状を治療しながら,研究を通じて見えないメカニズムを探求しています.研究の魅力は新しい発見による興奮・問題解決能力の向上・人間の根源的な好奇心の充足などが挙げられます.大学院時代,17型コラーゲンと毛包間表皮の関係を研究し,マウスモデルを用いてヒトの疾患メカニズムの一部を解明しました.この経験はなににも代えがたく,現在も研究を続ける原動力となっています.皮膚科では,目に見える症状の原因が見えない世界に隠されています.研究は,この見えないものを可視化し,理解するための唯一の手段であると考えます.研究経験は,問題解決能力を高め,新たな視点を得るチャンスです.若手の先生方は,ぜひ挑戦してみてください.
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