研究
Hoeflmayr-Fried法改変による総および遊離型コレステロール直接定量法
宮谷 勝明
1,2
,
福井 巌
1
1京府医大病院臨床検査部
2現宇治黄檗病院臨床検査室
pp.1033-1037
発行日 1971年10月15日
Published Date 1971/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907344
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総コレステロール中のエステル型を測定するには,遊離型コレステロールをジギトニンで沈殿させ,それを集めて洗ったのち測定するのであるから,ジギトニンによる沈殿,洗浄純化,その回収という操作の過程で,誤差が生じやすく技術的に,困難な測定法の1つと考えられる1,2).このような理由から遊離型コレステロールの簡易化が進められ,すでにLiebermann-Burchard反応を利用したHoeflmayr-Fried法3)やKiliani反応を利用したRosenthal変法4)などによる総および遊離型コレステロール直接定量法の出現をみた.
われわれはさきにこれらの遊離型コレステロール直接定量法3,4)について検討を加えてきたが,今回は日本商事で開発されたHoeflmayr-Fried法に改変を加えた総および遊離型コステロール直接定量法を検討する機会を得たので,その成績について報告する.
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