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ヘモグロビン尿とミオグロビン尿の鑑別
吉澤 梨津好
1
,
弓狩 加恵
1
1(財)倉敷中央病院臨床検査科
pp.264-265
発行日 2009年3月1日
Published Date 2009/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102392
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はじめに
ヘモグロビン(hemoglobin,Hb)尿とミオグロビン(myoglobin,Mb)尿はいずれも肉眼的に赤色を呈し,尿潜血反応は陽性となるが,尿潜血反応と尿中赤血球数の乖離を認める.両者は急性尿細管壊死から腎不全に陥ることがあるが,成分や原因疾患が異なるため迅速かつ的確に鑑別することが求められる.一般検査では両者の鑑別に硫酸アンモニウムによる塩析法(Blondheim塩析法)が用いられているが,当院ではその濾液で吸収曲線を描き判定している.
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