研究
過去6年間のCL3法の成績と,TP3法の成績について
永木 譲治
1
,
熊谷 エツ子
1
,
西尾 泰子
1
,
溝口 かほる
1
,
甲木 孝人
2
1熊大病院中検
2熊大微生物
pp.913-915
発行日 1971年9月15日
Published Date 1971/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907310
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
緒言
梅毒血清反応検査の標準検査法としては,カルジオライピンを抗原としたところの緒方法,凝集法,およびガラス板法(以後CL3法と略す)の3種類の検査が従来から採用されてきた.しかしながら,これらの検査は生物学的疑陽性反応を示すことがあるため,最近に至って非病原性トレポネーマ・パリダム似後TPと略す)のライター株を抗原としたRPCFや,病原性TPのニコルス株を抗原としたTPHAおよびFTA−200(以後TP3法と略す)の検査法が普及してきた.そこで,われわれも日常の梅毒血清反応において,梅毒診断の確率を高めるため従来のCL3法に加え,TP3法の検査をも併用してみたので,その集計結果について報告する.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.