増刊号 一線診療のための臨床検査
第II章 各論―検査編
4. 生化学検査
3)TP
真々田 賢司
1
,
澤部 祐司
1
,
野村 文夫
2
1千葉大学医学部附属病院検査部
2千葉大学大学院医学研究院分子病態解析学
pp.1258-1259
発行日 2005年10月15日
Published Date 2005/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100282
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はじめに
血漿中には100ml当たりg単位のものからμgやngといった微量のものまで,100種類以上もの蛋白質が存在する.それらの総和として測定されるのが血清総蛋白値(total protein,TP)である.しかし,TP値には量的に多く存在するアルブミンや免疫グロブリン(IgG,IgA,IgM)の増減が大きく関与する.そのため,実際のルーチン検査ではTPを単独で測ることは稀で,ほとんどの場合はアルブミンを同時に測定する.そして,TPとそれに含まれるアルブミン-グロブリン比(AG比)とを比較することで臨床的意義が向上する.
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