研究
ゴールデンベルグ法による血清無機リンの測定
佐藤 松男
1
,
渡辺 泰助
1
,
小林 稔
2
1江東微生物研究所研究検査科
2江東微生物研究所
pp.916-918
発行日 1971年9月15日
Published Date 1971/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907311
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緒言
血清中の無機リンを測定する代表的な方法として,Fiske-Subbarow1,5,6)法(以下F-S法と略),Taussky法2,6),Lowry-Lopez3,6,9)などがあげられるが,いずれも簡易性に乏しい欠点をもっている.最近Taussky法を改良したゴールデンベルグ(Goldenberg)法4,6,7)(以下G-b法と略)が発表された.G-b法に関しては簡単な紹介が,降矢によってなされているのみで,わが国においてはその検討が十分に行なわれていない.G-b法は,還元剤を2価鉄とし,除タンパク剤の中に溶かして,チオ尿素で安定化していることが特徴としてあげられる。また,簡易性でも従来の方法に比べて非常にすぐれている.われわれはG-b法について,従来広く行なわれているF-S法およびTaussky8)法(和光キット)との比較検討し,良好なる成積を得たので報告する.
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