Senior Course 病理
症状と病理組織検査(6)—黄疸
三友 善夫
1
1東医歯大・病理
pp.621
発行日 1971年6月15日
Published Date 1971/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907238
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黄疸(Jaundice,Icterus,Ikterus,Gelbsucht)は胆汁色素が血液中に増加し,身体の組織が黄色に着色する状態で,皮膚が黄色ないし黄褐色となり,眼の鞏膜は黄色尿はビール色を呈する.これは血中のビリルビンの増加により診断されるので高ビリルビン血症とも呼ばれる.
黄疸の分類はその成りたちによって,①ビリルビンの産生過剰,②ビリルビンの肝臓からの排泄,③胆道の通過障害,また発生の機序から,①溶血性黄疸,②肝細胞性黄疸,③閉塞性黄疸,さらに肝臓を中心として,①肝前性黄疸,②肝性黄疸,③肝後性黄疸などに分けられてている.
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