Senior Course 病理
症状と病理組織検査(11)—咳・痰
三友 善夫
1
1東医歯大・病理
pp.1153
発行日 1971年11月15日
Published Date 1971/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907379
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最近,公害,特に大気汚染により咳・痰の訴えが増加している.咳・痰の原因としてほとんどすべての呼吸器疾患が上げられ,さらに肺水腫,心不全,大動脈瘤,異物,心身症などの肺疾患以外からも生じる.咳は呼吸器粘膜が炎症,機械的刺激,化学的刺激,温度,心因性の原因によって刺激され,呼吸中枢近くの咳中枢が興奮して発生する.
長期間にわたる難治性の咳・痰の原因病変の検索が問題になるが,次の諸検査が行なわれている.
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