新しいキットの紹介
Boehringerキットを用いたトリグリセライドの酵素的測定
仁科 甫啓
1
,
北村 元仕
1
,
林 幸子
1
,
浅沼 洋子
1
1虎の門病院生化学科
pp.611-613
発行日 1971年6月15日
Published Date 1971/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907232
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はじめに
脂質分析技術の発展に伴って,生体内におけるトリグリセライド代謝,役割も多岐にわたって解明されつつある.同時に,各種疾患におけるトリグリセライドの臨床的意義もしだいに明らかとなり,検査室におけるトリグリセライド分析の重要性が認識されてきている.
トリグリセライドの測定はトリグリセライド自体が化学的な特異性に乏しかったために,従来はVan Handelらによって確立されたクロモトロープ酸発色による方法や,その改良法が主として用いられてきた2).これらの方法はかなり煩雑で長時間を要し,また,高度の分析技術が要求された.
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