研究 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    アセチルアセトンを用いた血清トリグリセライド測定法の検討
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                山田 満広
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1京都第二赤十字病院中検生化学検査室
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.498-501
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1970年5月15日
                  Published Date 1970/5/15
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906794
                
                - 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
血清中の脂質はトリグリセライド,コレステロール,リン脂質,遊離脂肪酸および脂溶性ビタミン,カロチンなど微量の脂溶性物質からなっている.糖尿病,動脈硬化症,心筋硬塞,ネフローゼ症候群,甲状腺機能低下症,あるいは本態性高脂血症などでは,血清中のトリグリセライド値の変動が疾患の症状をよく反映するといわれている.したがって,トリグリセライドの測定は前記疾患の診断,治療経過の判定ならびに病態の解明に,重要な臨床化学検査であるといわれている.
ところが,臨床的には測定法の容易なコレステロールは比較的よく測られているが,トリグリセライドは測定方法がかなりめんどうであり,バラツキが大きく,また測定操作に長時間を要するため,日常臨床検査に取り入れにくといわれていた.しかし,最近注目されているアセチルアセトンを用いた測定法は,きわめて短時間内にトリグリセライド値が得られることから,私はこのアセチルアセトン発色法を応用したトリグリセライドテスト(和光純薬)について,若干の検討を加えたのでここに報告する.

Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.


