コンピュータの基礎知識・2
大型電子計算機—(ハードウェア)
石井 威望
1
1東大工学部・産業機械工学科
pp.256-260
発行日 1971年3月15日
Published Date 1971/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907131
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計算機各部の名称
図1は,電子計算機のハードウェアを機能別に分類して,各部分の名称と相互関係を示している.実線は情報の流れ,点線は情報処理を制御する制御信号のつながりを示している,大型計算機も本質的には,このような構成であることに変わりはないが,そのハードウェアを構成する素子の数が多く,演算動作がきわめて速く,大量の情報処理ができる点が特徴である.その結果価格も高くなり(少なくとも3億円以上,何10億円に及ぶ),設置場所,電源はもちろんのこと,大きな運営組織を伴ってくる.
ハードウェアの中心は計算機本体であって,そこでは最も高速度で情報が運動し変換されている,これらの情報は最終的には人間に到達する人間の情報入出力機能は計算機本体のスピードに比べて著しい開きがあり,そこを橋渡しするハードウェアが周辺機器である.
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