実験講座
電子計算機(2)
清水 留三郎
1
1東京大学計算センター
pp.88-91
発行日 1965年4月15日
Published Date 1965/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902615
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電子計算機とはどんなものかを紹介しましたのを受けて,次に電子計算機を使うにはどうすればよいかを説明することにします。
前にも述べました通り電子計算機はプログラムと呼ばれる計算手順を与えられると,はじめてその指示どおりに動作しますから,電子計算機にやらせたいことはまずプログラムに書かねばなりません。このプログラムを書く仕事をプログラミングといいます。プログラミングに用いる言語としては,現在ALGOLとFORTRANがあります。ALGOLはAlgorithmic Languageをちじめたもので,エスペラント語のように国際的に共通な言葉たらんことを目ざして国際的な協力研究のもとに開発された言語であり,たいへんすぐれた言語体系を成しています。FORTRANはFormula Translationの略称で,ALGOLよりだいぶ前にIBM社により開発された言語であり,この言語で書いたプログラムによる電子計算機の動作は能率がよいことが特徴です。ここではFORTRANによる基本的なプログラミングの話を進めることにします。
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