技術解説
オートアナライザー—不調の原因と対策
野本 昭三
1
1信州大付属病院中央検査部
pp.305-311
発行日 1969年4月15日
Published Date 1969/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906386
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自動分析装置として,現在,市販または検討されているものには,AutoAnalyzerのほか,ロボットケミスト,クリノマック,ACシステム,日立など,数社からの製品があり,今後,しだいに一般に用いられていくものと思われるが,現状では,AutoAnalyzerが最も広く普及している.今回,特にAutoAnalyzerをあげて,その不調の原因と対策について述べることになったのも,そうした現状によるものと思う.
AutoAnalyzerには,その機械購入時,装置についての説明書といっしょに,「故障と対策」という手引き書が添付されている.これは種々な故障について,その場所別に,故障・原因・対策を表にした基本的な手引き書であり,AutoAnalyzerの機構をよく理解した人であれば,一般には,この手引き書だけでじゅうぶんと考えられる.また,このほかに数種の解説書1-3)があり,運用にあたっての注意事項についても種々述べられている.したがって,ここでは,AA付属の手引き書にある基本的事項および他の解説にある事がらは,できるだけ重復をさけ,筆者がこれまで日常検査で遭遇した,ごく実際的な事がらについて述べることにする.
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