研究
Michaelsson変法(schweizerhallキットによるビリルビン測定法の検討
宮仕 クニ子
1
,
蔵重 亮
1
,
伊藤 忠一
1
1東北大病院中央検査部
pp.90-92
発行日 1970年1月15日
Published Date 1970/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906677
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現在一般に用いられている血清ビリルビン(「ビ」)測定方法としては,Evelyn-Malloy法(E-M法)1)と,Jendrassik-Cleghorn法(J-C法)2)の2つがあるが,いずれも多量の検体を必要とするし,特にE-M法ではメタノールの純度によって発色が異なり,また検体と標準物との発色のピークにずれを生じたり,タンパクによる混濁を生するなどの欠点があげられている.これに対してMichaelsson変法3)(M-変法)は,J-C法に改良を加えたJendrassik-Grof-Nosslin法(J-G-N法)4)をさらに改良した方法で,検体量が0.3mlで十分であり,反応が鋭敏,再現性が良好,呈色が長時間安定,溶血血清でも正確な値が求められるなどの利点が唱えられている.以下,本法を応用したキット(Schweizerhall社)について,いくつかの検討を行ない,あわせてE-M法による「ビ」値との比較した結果を述べる.
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