新しいキットの紹介
ビリルビンキットの検討
河喜多 龍祥
1
,
佐竹 幸子
1
1順大臨床病理
pp.93-96
発行日 1972年1月15日
Published Date 1972/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907496
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血清ビリルビン定量は,肝胆道疾患はもちろん新生児溶血性疾患,不適合輸血,先天性および後天性溶血性貧血など各種の血液疾患に対して,診断・治療上欠くことのできない指標であり,臨床化学検査において重要な種目の1つである.その測定法の代表的なものに,(1)Evelyn-Malloy法,(2)Jendrassik法,(3)Michälsson変法などがあるが,現在最も広く用いられているのは,ビリルビンがジアゾ試薬と反応して生じるPink-Violetのアゾビリルビンを比色定量するEvelyn-Malloy法である.今回このEvelyn-Malloy法の改良法で,測定操作を簡易化し,また血清量が微量で測定可能な試薬キットが栄研化学より発売され試用する機会を得て,若干検討したのでその結果を報告する.
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