私のくふう
携帯に便利な簡易恒温容器
磯川 実
1
1東京共済病院検査部
pp.92
発行日 1970年1月15日
Published Date 1970/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906678
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Lee-Whith法による全血凝固時間の測定をベッドサイドで行なう場合,採血後,検査室に持ち帰って恒温漕に入れるまでの保温には,どこでも苦心されていることと思います.特に冬は気温が下がってなおさらですが,私どもはありあわせの材料を用いた,携帯に便利な簡易恒温槽を使用して,ほぼ満足できる結果を得ていますので,お知らせしてみましょう.
まず,水槽には(病棟で使われているのを見て,たまたま思いつたのですが)ステンレス製の,市販の体温計入れを流用しました.水漏れがあればハンダ付けをして,これに医学書院機械KKで発売している,アミラーゼ測定セット用の試験管立を入れ,小型の棒状温度計を立て,37℃の温湯を満たします.
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