新しいキットの紹介
アルカリアゾビリルビンブルー法によるビリルビン測定新キットの検討
八島 弘昌
1
,
広本 淳子
1
,
植木 弘明
1
,
松田 由美子
1
1県立広島病院第二研究検査科
pp.1135-1138
発行日 1973年10月15日
Published Date 1973/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908252
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はじめに
血清ビリルビンの測定法は1913年Van den Bergh1)がビリルビンにジァゾ試薬を加えてアゾ色素を発色させる方法を発表して以来1936年Jendrassik Cleghorn法2),1937年Malloy-Evelyn法3)が相次いで発表されビリルビンの代表的測定法となった.両法ともに多量の血清を必要とし,試薬特にメタノールの純度によりタンパク質が白濁し,バラツキが大きくなる欠点があったが,1961年Michaëlsson4)がこれらの欠点を補う改良法を発表した.
今般,著者らはオートァナライザーに採用されているJendrassik Grof法の改良法であるアルカリアゾビリルビンブルーの反応を用いて,比色定量するビリルビン測定キット‘Bilistrate’(Warner Lanbert社)について検討を行ない,当院で日常検査に採用しているEvelyn-Malloyの改良法で比較的信頼されているE社キットと比較検討したので報告する.
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