グラフ
組織と病変の見方 肉眼像と組織像の対比—生殖器とその病変(1)
金子 仁
1,2
1日本医大
2老人病研究所基礎部
pp.903-906
発行日 1972年8月15日
Published Date 1972/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907723
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生殖器の疾患を男性と女性に分けて見ると,女性器が大部分である.膣は別としても,子宮と卵巣にかなり重要な疾患が集中している.
子宮に最も多く見られる病変に子宮筋腫がある.これは良性非上皮腫瘍の代表である.組織学的に成熟した平滑筋線維が束状に交錯して走り,肉眼的に‘カラクサ模様’を示す.生前に発見されないだけで,剖検するとかなりな率に子宮筋腫がある.
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