座談会
検査データを見なおすには
増山 元三郎
1,2
,
高橋 晄正
2
,
大島 寿美子
3
,
正路 喜代美
4
,
松村 義寛
5
,
天木 一太
6
,
松橋 直
7
,
高橋 昭三
8
,
樫田 良精
9
1気象研究所
2東大物療内科
3日大病院血液検査室
4東大病院生化学検査室
5女子医大生化学教室
6日大第一内科
7東大血清学教室
8東大細菌学教室
9東大中央診療部
pp.750-770
発行日 1963年10月15日
Published Date 1963/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906170
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臨床検査成績のバラツキをなくし,常に一定の水準を保ち続けて信頼性の高い結果を得ることは,検査に携わる人にとっても,またこれを運用するあるいは管理する側にとっても大きな関心事でありましよう。技術の反省において,管理状態の再検討において,検査データを見なおす努力が払われています。そのようなときに推計学がどのように関係してくるかをこの座談会でたずねてみました。予想外にむずかしい内容になったように思います。それを補う意味からも技術解説欄に「正規確率紙の使い方」と題して井上先生に書いていただきました。そこには推計学の基礎的な解説も含まれておりますから参照していただきたいと思います。大島さんから提出された身近な例題について検討がなされた部分は本座談会でも特に有意義な個所かと思われます。なお,増山先生はしばしば黒板に向われたり,お持ちの図を示しながら話されましたが,そのすべてを収録することはできませんでした。しかし多くは井上先生の論文中に含まれており御参照願いたく思います。さらに速記録にできる限りの補いを加えて読みやすさを計ったつもりです。また,河合先生の「臨床化学検査室におけるプール血清の使用」はもっと具体的な応用が述べられていて参考になると思います。
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