座談会
検査室と洗剤
小野口 邦夫
1
,
伊藤 知男
2
,
山岸 達典
3
,
斉藤 侑也
4
,
原 一郎
5
,
高橋 昭三
6
,
松橋 直
5
,
樫田 良精
7
,
天木 一太
8
,
松村 義寛
9
1ライオン油脂KK
2花王石鹸KK研究所
3東京都衛生研究所臨床試験所
4東大病院薬局注射室
5東大血清学教室
6東大細菌学教室
7東大病院中央診療部
8日大内科学教室
9東京女子医大生化学教室
pp.120-134
発行日 1962年2月15日
Published Date 1962/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905931
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司会 きょうは「検査室と洗剤」という題で座談会を開きますが,「検査室と洗剤」というとちょっと取り合わせが妙ですけれども,臨床検査室は普通の研究室とはちょっと事情の違うところがありまして,非常に多数の検体を処理し,試料をたくさん集めまして,いろいろな項目について,いろんな検査をして結果を出す仕事をしております。そのために洗い物がたくさんできる。しかも,洗わなければならない相手がいろんなよごれ方をしています。1つの方法としてこれを機械的洗浄にするという方法もありますけれども,近ごろは非常に洗剤が進歩してまいりまして,その洗剤につけておくだけでも非常によごれが落ちやすくなり,あるいはきれいに落ちるというようなことにだんだんなってきておるようですがそういうお話を伺いたいと存じます。
メーカーの側から,ライオン油脂の小野口さん,花王石鹸の伊藤さんが来られておりますが,まず,新しい洗剤について解説をしていただきたいと思います。小野口さん,いかがでしょうか,どういう点が旧来の石けんなどと違っているのか……
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