研究
結核菌の耐性測定における直立拡散法の検討—第2報 日常における希釈法と平面ならびに斜面培地による直立拡散法との比較
平峰 繁
1
HIRAMINE SHIGERU
1
1国立療養所貝塚千石荘研究検査科
pp.527-531
発行日 1963年7月15日
Published Date 1963/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906138
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
結核菌の耐性測定において直立拡散法は,従来の煩雑な希釈法に代わるものと注目されているが,小川政1)2)の平面培地を使用する方法に対して,飯尾3)は普通の斜面培地でも耐性度を区別することができると報告している。
しかしそれら両者について比較検討した報告はいまだにみられないので,私は日常における希釈法を基本に考えた場合,これら直立拡散法がどの程度の割合で一致するものかを比較検討するに先立ち,接種菌量の多寡による耐性値の変化をしらべたところ,希釈法とはほぼ同じ状態で変化する結果をえたので(第1報)9),本報では日常行なわれている希釈法と,平面ならびに斜面培地を使用した直立拡散法によって,3法を比較してそれらについて検討を加えた。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.