研究
結核菌の耐性検査における拡散法と希釈法との比較
松井 晃一
1
,
山本 美智子
1
1静岡県立富士見病院臨床検査科
pp.187-190
発行日 1972年2月15日
Published Date 1972/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907524
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はじめに
近年結核菌の培養および耐性検査は,抗結核剤の種類の増加と結核患者の病状の経過を的確に把握する必要から,頻回に行なわれるようになり,検査件数も著しく増大して細菌検査室にとって大きな負担となりつつある.
結核菌耐性検査法としての直立拡散法1-5,10))は手技が平易で試験管の数も少なくてすみ,しかも連続的に菌耐性の移行部1,2,4,5))を測定できる利点があり,従来の薬液濃度希釈法6)との相関性も高いことは多くの諸研究者1,3,7,10,11)によって報告されている.私どももこの方法を1967年1月から実施してきたので,直立拡散法と薬液濃度希釈法の2法を併用した成績から両者の比較を行ない,その信憑性について検討を加えてみた.
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